
今回の
バレーボール2006ワールドグランプリの
柳本ジャパンはすごく強い。世界ランク4位・アテネ3位のキューバをストレートで下し、宿敵韓国にもストレートで勝利、王者ブラジルには負けたが、韓国で行われたポーランドにもストレートで勝利と絶好調だ。
バレーボールは詳しくないが、粘りがいつもと違うのだ。これまでは、接戦になるとミスを連続して崩れたり、点差が開くと追いつけない展開が多かったと思うが、今回は、ミスも少ないし、追いつかれても突き放す力強さを感じる。もちろん勝っているからだと思うが、表情もすばらしい。自信に満ちたいい顔をしている。柳本監督を中心によくまとまった良いチームだ。今回の目標は、アンダー・ツー。1人1人がミスを2つ減らすということ。確かにミスが少ない。せっかくポイントを取って、サーブミスをするということも本当に少ない。
強い選手が活躍する試合は、見ていて楽しいものだ。


世界最小で最強のセッター
竹下佳江とセリエAで活躍したウィングスパイカーの
高橋みゆきを中心に、高いレベルで選手全員が活躍している。竹下の状況を見た絶妙なトスと絶妙のタイミングで左右から打ち込む高橋のスパイクは見ていてほれぼれする。竹下がすばやい判断でトスを上げたり、ツーでダイレクトに相手コートへ打ち込む。冷静で俊敏な判断には脱帽だ。

身長187cmの長身のスパイカー
大山加奈。解説の中田久美が彼女のことを言っていたが、これまでの彼女は、精神的に弱い面が試合で出ていたけれど、今回の試合では、精神的に成長の跡が感じられるとのことだ。確かにスパイクは力強いし、戦う顔つきも素晴らしい。彼女がスパイクを決めるとまた絵になるのだ。去年、腰痛でまともに試合に出れなかったことも今回の試合にかける気迫になっているのかもしれない。

もう1人の長身プレイヤー
荒木絵里香は今大会で大ブレークした。彼女の身長は186cm。彼女は大山と同じ下北沢成徳高のチームメート。
全日本に同じように選出されたが、脚光を浴びたのは大山。彼女は、自分を変えパワーを身につけ、今大会では初戦の3試合で65%のスパイク決定率をマークした。

柳本監督が将来を期待する
木村沙織は韓国戦で勝利した日に20歳のバースデイを迎えた。ウイングスパイカーの彼女にセッターとしての役割を与えたのが期待の現われだ。ブラジル戦では、彼女が徹底的に狙われたが、今日のポーランド戦では見事なスパイクを何本も決めていた。

スパイカーとして活躍していた
菅山かおるは、今回の大会はリベロに抜擢され、その決してあきらめないレシーブで相手のスパイクを拾いまくっている。リベロの彼女のレシーブも素晴らしいが、どの選手も粘り強くレシーブを拾っているのが、今回の日本が強くなった大きな要因だ。あれだけ拾われると相手も嫌になるはずだ。


今回の日本が強いのは、もちろん選手たちが輝いているからだけど、その彼女たちを輝かせたのが、
柳本晶一監督だ。選手時代は、モントリオールオリンピックでセッターとして活躍した。画面の中でしか分からないが、選手との信頼関係を築き旬の選手を使いこなす手腕は素晴らしい。将来を見た選手の起用方法や、テクニカルタイムに選手たちにかける言葉も冷静だ。選手が見事なプレイをしたときに見せる小さく拳を握る姿が印象的だ。

竹下、高橋、大山、木村、菅山、荒木だけでなく、杉山祥子や小山修加、落合真理も見事な活躍だ。いつもと違う強さを感じる
柳本ジャパンに期待大だ。いやー強くて勝ってくれる試合は見ていて楽しい。

韓国で後2戦を闘い、次は岡山。予選を優秀な成績で通過し、
イタリアでの決勝で

見事な結果を残してほしいものだ。