昨日の晩から、日本テレビで
24時間テレビを今年も放送していた。今年のテーマは、
「絆」。司会は徳光さんにクリームシチュー、KAT-TUNのメンバー。100kmマラソンのランナーは、アンガールズの2人。無事完走し、サライの大合唱で番組は終わった。
番組では、重い障害を持ちながらも、前向きに生きている人たちをKAT-TUNのメンバーや様々な芸能人が応援しに行くといった内容だが、いづれも応援に行ったはずの人たちが励まされる姿が印象的だった。いかに自分が幸せであることをあらためて感じさせてもらった。
その中でも、全身の筋肉が骨のなる
FOPという難病の少年をKAT-TUNの田中君が訪ねたエピソードに胸を打たれた。FOPとは、
進行性化骨筋炎と言う病気の略称で、筋肉や腱、靭帯等の関節が骨化する、非常に稀な遺伝性の難病。関節が骨化することにより、動作が不自由になり、新たに増殖した骨の中に閉じ込められてしまう病気。少年は首、肩、足首、背中の筋肉が骨化し、体が変形し自由に動作ができない。ただ、この少年は決して自分の中に閉じこもらず、明るく前向きだ。お母さんのお話では、お子さんに病気が治るのならお母さんの心臓を上げても悔いはないと話したら、僕は幸せだからお母さんはそのままでいてほしいと決して自分の体のことを恨めしいとは思っていない。そんな、彼の今の夢は、水泳のシートの「5m泳げる」にスタンプを押してもらうこと。両手が上がらないから泳ぎは不得意で、1つも押されていないシートにスタンプを押してもらいたいのが彼の目標だ。KAT-TUNの田中君が協力して、プールでビート板を使って一生懸命泳ぐのだが、手が上がらないため水への恐怖もあり、なかなかうまく泳げない。でも、彼はあきらめない。何度も失敗を繰り返しながら、とうとう5mを泳げたのだ。この後、彼は5mだけでは満足せず、10mまで泳いだのだ。
武道館でこのビデオを見終わった後、後日談が知らされたが、彼はビート板を使わずに練習して10mを泳げるようになっていた。彼を励ますつもりが、彼にみんなが励まされていた。
少年のお父さんが言われていたが、いつも励まそうと思っていると、逆にこの少年から優しい言葉が返ってくるのだそうだ。だから、彼がしたいことは何でもやらせてあげたいのだそうだ。この少年は、決して自分の境遇を恨むことなく、感謝の気持ちを持って前向きに明るい瞳を輝かせて生きていた。五体満足な自分たちが不平を言っているのを思い出すと、恥ずかしい気持ちになってくる。
彼以外にも、生まれつき両手の指が2本ずつしかない韓国の少女と平原綾香さんが、ピアノでジュピターをコラボで演奏したり、障害者の野球チームで一生懸命ピッチング練習をする少年など、勇気を持って生きている障害者の人たちが紹介されていた。彼らは体には障害があるが、心は澄み切っていて、強い立派な人たちばかりだった。
正直なところ、最初に見たときは可哀相に思え、同情している自分がいたのだが、彼らの自信や勇気に満ちた姿を見て、自分の浅い考えに恥ずかしくなった。障害を受け入れ、障害に関係ない本当の自分の姿を磨く彼らの生き方は尊敬に値する立派な生き方だ。私なんか到底、足元にも及ばない。
24時間テレビは、アンガールズの100kmマラソンやジャニーズのパフォーマンスだと、白けて見ている人たちもいるかもしれないが、素直な気持ちで見るべきだと思うし、素直に感動し
涙すべきだと思う。そこには、普段の生活で見ていないものを教えてくれるし、自分の生き方についても考えさせられるからだ。
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という訳で今夜は、
24時間テレビ・29を見て思ったことを紹介した。
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